人助管理職覚書

管理職を介護業界で目指したいのなら一読の価値はあります!

持っておきたい介護の管理職のスキル

一般の介護職と管理職では、業務内容が全く異なります。介護職は被介護者へ実際にサービスを提供する実務要員であり、管理職はサービスを提供するに当たっての準備を整える立場になるため、業務内容に違いが生じるのは当然と言えますが、介護業における管理職が人材不足の状況にある昨今では、管理職になるに当たってどのようなことが求められるのかについて正しく把握されているとは言い難い状況です。

まず、管理職が業務をこなす上で持っておかなければならない管理スキル以上に重要だと言えるのが、介護に関する知識と現場での経験です。大規模な事業所などでも現場での経験を求めないような所もありますが、経験の有無で一般の介護職のサービスに対する士気が大きく変わるため、近年では管理職に必須の素養として求める事業所が増えてきています。

また、心身をケアするサービスには曖昧な面が生じやすく、それが問題として表出する場合があるため、ある程度コンプライアンスに関わる法律に関する知識も持っておくべきでしょう。一方で、管理職としての仕事を遂行するに当たり、自分の味方になってくれる人材を確保しておくことも重要です。

管理職は業務内容や人員配置などを差配するという性質上、どうしてもトップダウンだという批判を受けやすい側面があります。しかし、自分の意見に賛同してくれる人材がいればそうした非難は回避しやすくなりますし、逆に何か問題がある施策を行おうとした際も抑止してくれる存在になってくれます。